こんにちは。きりんごです。
このブログでは、大企業OLから、退職後迷走期間を経て、旧帝大の文系大学院修士に合格したきりんごが、社会人からの文系大学院進学を目指す方に向けて情報発信しています。

院試の英語試験が学科の独自試験の場合、どう対策していいか悩んでしまうのではないでしょうか。
私は英語が昔から苦手で、院試対策ではすごく苦労しました。
ちなみに初めて受けたTOEICは500点くらいです。
東大、京大生の平均が700点弱という説もあるようなので、恐らく受験した学生の中ではかなり低いほうです。(笑)
そんな私でも、東大、京大の大学院に合格できるレベルまで独学で英語力を上げることができたので、
私の経験をもとに、院試の英語試験対策についてお話したいと思います!
この記事は、
- 志望する大学院の筆記試験に英語試験がある
- 大学院に向けて独学で英語を勉強したい
という方に向けたものです。
今回の記事でわかること
- 院試の英語対策とは
- 時期別、英語の対策方法
- おすすめの参考書
文系中心の内容になっていますが、理系の方もぜひ参考にしてみてください。
他の院試対策についても解説しています!
院試の英語試験の種類
院試の英語試験には、主に以下の3つのパターンがあります。
- TOEIC
- TOEFL
- 独自試験
TOEIC、TOEFLは、事前に受験してスコアを提出するパターンと、試験当日に会場で受験するパターンがあります。
この中で、特に対策が難しいのが独自試験でしょう。
独自試験対策が難しい理由
独自試験の対策が難しい理由は、TOEIC、TOEFLに比べて勉強法が確立していないからです。
TOEIC、TOEFLは、いずれも外部試験であり、ネットで検索すればそれぞれの参考書や対策法が多くヒットします。
一方、独自試験は、大学受験の2次試験のように各大学院が独自に実施するもので、英文和訳が主ですが、出題ジャンルは様々であることが特徴です。
そのため、そもそもどういう勉強をすれば良いかわからないというところでつまづく受験生も多いのではないでしょうか?
院試の英語対策は、基本的には過去問で傾向と対策をつかむことが最優先です。
しかし、入手できる過去問の年数が少なかったり、解答が手に入らなかったり、対策が難しい場合もあると思います。
そこで、私の経験から、院試の英語独自試験の対策として汎用的に使えると思うおすすめの方法を紹介したいと思います!
院試までの準備期間別対策法
準備期間がどれだけあるかにかかわらず、まずは過去問を1年分解いてみましょう。
どれくらい解けたでしょうか?
院試の英語は、6割がおおよその合格ボーダーラインといわれています。
6割くらいとれていれば、そのまま過去問を中心に、過去問に近いテーマの英文を多読しつつ、語彙を増やしていきましょう。
6割以上取れなかった場合について、以下でおすすめの対策法をご紹介します。
院試まで1年以上ある場合
院試まで1年以上あるなら、対策にかなりゆとりを持って取り組むことが出来ます。
そのため、単なる院試対策ではなく、その先も使えるような英語の基礎力を身に着けるという意識で取り組んでいくのが良いと思います。
院試合格はあくまで過程であり、その先の研究生活に必要な英語力を身に着けることが、大学院に向けた英語学習の本来の目標であるはずです。
語彙力を増やしつつ、気になる分野の英語論文を読んでみましょう。
語彙力を増やすのにおすすめの参考書は「院単」です。
院試対策の定番の単語帳で、アカデミックな英文に使われる基本的な単語が収録されています。
収録数は1800語と書かれていますが、大学受験レベルの基本的な単語も多く、実質的な数はそこまで多くない印象です。
英語論文については、自分の専攻分野のキーワードをGooglescalarで検索してみましょう。
上記の「院単」はあらゆる分野を対象としているため、特定分野の専門的な英単語は網羅できていないという弱点があります。
そのような専門的な単語については、論文を読むことで補っていきましょう。
院試まで半年
院試まで半年ある場合も、焦らなくて大丈夫です。
もし過去問が6割取れていなくても、半年あれば十分合格ラインまで引き上げることはできます。
まずは入手できた過去問を完璧に解答できるまで、繰り返し取り組みましょう。
具体的には、わからない単語・構文がなく、すらすら回答できる状態にまで仕上げましょう。
その上で、上記の「院単」を周回しつつ、毎日少しでも良いので英文に触れるようにしましょう。
おすすめの参考書は「英文標準問題精講」です。
大学受験用の参考書ですが、英文の名著や論文を題材としており、大学院の英語にも対応できると思います。
また、1問が短いので、スキマ時間で取り組むことができる点もおすすめです。
院試まで3か月前
3か月しかない場合も、まずは入手できた過去問を完璧に解答できるまで、繰り返し取り組みましょう。
繰り返しますが、わからない単語・構文がなく、すらすら回答できるレベルまでやりこむことが大切です。
過去問を完璧にしたうえで、「院単」をできる限り周回して語彙を増やしましょう。
単語暗記は1回で完璧に覚えるというより、何回も繰り返すことで覚えるほうが定着しやすいです。
そのため、3か月しかない場合、1日60単語ペースで1か月で1周し、残り2か月で可能な限り周回するのが理想的です。
毎日そんなに英語対策に時間が取れないという方で、出題ジャンルがある程度絞れるようであれば、「テーマ別英単語 ACADEMIC」シリーズがおすすめです。
この参考書は、短い英文を読みながら、単語を覚えるというスタイルを取っているのが特徴です。
収録数は他の単語帳に比べると少ないですが、単語を覚えることと英文に慣れることを両方同時に行え、短時間で効率的に勉強できます。
人文・社会科学編のほか、自然科学編もあります。
ご自身のテーマにあう方を選びましょう。
院試まで1か月
ここまで全く英語に手を付けていない受験生の方で、過去問を解いて6割とれなかった方は、いま絶望しているかもしれません・・・。
しかし、直前でもできる対策はあります!
過去問対策は大前提として、直前から始めるのであれば、「院単」よりも「テーマ別英単語 ACADEMIC」シリーズがおすすめです。
その際、参考書の全ページを取り組むのではなく、自身の受験する大学院に合うテーマを繰り返し行うようにしましょう。
1か月前であれば、出題される可能性の低いテーマにじっくり取り組んでいる余裕はないと思うので、自身の受験する大学院の出題傾向に近いテーマを完璧にすることを目指しましょう。
受験のセオリーとしては、複数の参考書をたくさんやるのではなく、1つの参考書を繰り返し取り組むほうが、効果があります。
まとめ
院試の英語試験対策について、対策を始める時期ごとにお勧めの方法をご紹介しました。
まとめると以下の通りです。
始める時期 | 対策方法 | おすすめ参考書、ツール |
1年前 | 単語帳を周回して語彙力を増やす 自分の専攻分野に近い英語論文を読んでみる | Googlescalar 「院単」 |
半年前 | 単語帳を周回して語彙力を増やす 参考書、英語論文を使って毎日少しでも英文を読む | 「院単」 「英文標準問題精講」 |
3か月前 | 過去問を優先して解く 単語帳をなるべく周回して語彙力を増やす | 「院単」 「テーマ別英単語 ACADEMIC」シリーズ |
1か月前 | 過去問を優先して解く 専攻分野に近い英文を繰り返し読む | 「テーマ別英単語 ACADEMIC」シリーズ |
いずれにも共通しているのは、まずは過去問をわからない単語・構文がなく、すらすら回答できる状態にまで仕上げることです。
最後まで諦めずチャレンジしてみてください!
以上、きりんごでした。
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